【食糧と清潔な水】
HIV患者に対して、身長と体重の値をもとに計算するBMI(Body
Mass Index)を基準に食糧が配布されています。現在配布している食糧には大人用、子供用、妊産婦用と3種類あり、1回に約5kg分を配布します。これはPEPFER(米国大統領緊急エイズ救済計画)からの援助資金をもとにUSAID(米国国際開発庁)から食糧が配布されているものです。その食糧配布と共に、安全な飲み水を確保するために、汚染された水へ滴下する浄化液も配布しています。
【抗HIV薬・結核薬】
薬局では調剤と服薬管理を行っています。一旦抗HIV薬を開始すると、一生継続していかなければならないこと、また服薬が遵守されないと治療効果が期待できないばかりか、薬剤耐性だけがついてしまい、生涯この耐性のために治療困難な状況を作りだしてしまうため、服薬指導には特に慎重を期します。ドロップアウトしそうな患者や薬が切れそうな患者には連絡をとりあい細やかな管理を行っています。患者と親密なコミュニケーションが図られるため、家族的な雰囲気の中で指導が行われています。
【VCTカウンセリング・アドヒアランスカウンセリング】
HIV検査の前後・抗HIV薬の配布前には、必ずカウンセリングが必要となります。HIV検査の中には、VCT(HIVに対する自発的なカウンセリングと検査)とDTC(診断をつけるために、医師から勧められて検査とカウンセリングを行うもの)があります。更に抗HIV薬の配布前に行うカウンセリングはアドヒアランスカウンセリングと呼ばれ、とても重要なので、服薬が始まるまでの1ヶ月間に週1回計4回実施されます。栄養管理や疾患・服薬の知識、サポートシステムなどをモニタリングし評価していきます。
【HIV検査・免疫検査・結核検査・放射線検査】
検査室では、日本と同じように検尿や検便、採血などの検査が行われています。日本と違い、熱帯病であるマラリアや腸チフスなどの患者を多く見かけます。またここでは、ケニア中央医学研究所と連携し、患者のCD4カウント(免疫能をみる検査)や血液検査(肝機能や貧血など)を定期的にフォローアップしていきます。フレンドリーな人柄のケニア人スタッフがクリニックには多いので、日頃から親密なコミュニケーションが図られています。
【HIV無料診察】
クリニックには、一般患者と患者を診察する診療室が各一部屋あります。患者を診療する部屋では、診察する医師が患者を家族のように親しく迎え入れ、いつも明るい話し声や笑顔が絶えません。エイズを発症し家族付き添いのもと来院していた患者も、抗エイズ薬の治療を開始すると、症状が改善し元気な姿を見せてくれることがあります。診察では様々な症状の把握や日和見感染症のチェック、抗エイズ薬の副作用や服薬状況など、チェックシートに基づいて細かく毎月チェックを行っています。





